Q1 30歳のキエリボウシインコと鳥かごをお隣さんがくれるというのでもらうことにした。問題はない?
☆ヒントと解説☆
この問題の論点は、「登録票」があるかないかとキエリボウシインコが国際希少種であることです。
鳥とケージだけの譲受け、つまり手続きはしていないことになります。
※登録票)該当する鳥種を専門機関に申請すると発行される書類です。
以下の状況で登録票がないと問題になります。
🐣個体等の譲渡し等(売買、賃借を含む)
🐣陳列等(販売・頒布を目的とするものも含む)
キエリボウシインコを含む国際希少種は、日本に最初に入ってきた時から国際希少種だったわけではありません。
この30歳のキエリボウシインコの場合、国際希少種になる前から飼主さんと暮らしていたことが予想されます。
こうした場合、国際希少種になる前から飼っている(適用前取得)ことを証明できれば登録票を取ることができますし、
この先も同じ飼主さんが飼い続けていて手放す予定がない場合は、登録票を持たずに暮らしていても違法ではありません。
ただし、いざ鳥を飼えなくなった・ペットホテルに預けたいなどの要望が出た時には登録票が
ないと違法となりますのでTSUBASAでは国際希少種と暮らす飼主様には早めの登録票取得をお勧めしています。
詳しくはとり村回覧板21号をご確認ください。
★正解・・・✕
Q2 鳥さんのお散歩はハーネスを付けていれば問題ない。
☆ヒントと解説☆
屋外に直結している時点でリスクはゼロにはなりません。
なぜ鳥飼さんは鳥たちを外にだしたいのでしょう。
それは鳥さんが外の空気にあたることにはいくつかのメリットがあるからだと考えられます。
🐣日光浴によってカルシウムの吸収を促している
🐣気分転換になる
🐣屋外の景色を見ることなどで鳥さんの心に影響を与える可能性がある
(ストレスになる可能性もありますが、室内だけでは得られない多くの物を見て聞いて社会化に一役買うかもしれません)
と、ここまでは日光浴そして外の世界を見聞きすることのメリットです。
上記のメリットを得るためだけであれば、網戸ごしのケージ内日光浴でも類似の効果が得られます。ケージごとお庭やベランダに出す方もいらっしゃると思います。
リードをつけてお散歩をすることで、愛鳥さんと外の世界を共有したり野生では自由な生き物に少しでもそうした環境を与えたいという意味合いがあるのだとしたらその気持ちはわかる気がします。
ただしケージではなく屋外に直接鳥さんを出す場合は、リスクが跳ね上がることも同時に念頭に入れなくてはいけません。
お散歩のデメリット
🐣逃がす可能性があります。
リードは人工的なものです。いくらメンテナンスをしていても絶対に外れない保証はどこにもありません。過去には噛み切ってしまった事例もあります。
外敵からのリスクはゼロにはなりません。 人がそばにいても、必ずしも安全ではありません。
野良猫や野鳥は食料を求めて行動しています。そこに善悪はなく、ペットは食べてはいけないという解釈も当然存在しません。
🐣衛生上の問題があります 。
毎年寒くなる時期から話題に鳥インフルエンザや通年通して感染の可能性があるオウム病(鳩は10羽中2羽は保菌しているというデータもあります)は排泄物などが感染経路です。
屋外の樹木に鳥を止まらせたりすればリスクは高まる可能性があります。
法律上、お散歩は罪に問われる行為ではありません。
ですが、迷子になった鳥さんがお家に戻れる可能性は非常に低いです。
皆様にもリスクについて今一度お考えいただければと思います。
★正解・・・✕
Q3 食欲がない鳥さんは、夜も電気をつけたままにする方が良い 。
☆ヒントと解説☆
鳥さんは“鳥目”と言われる通り、暗い所では目が見えにくい生き物です。
食欲がない時こそ、食べられる機会を増やすことが重要です。
ここで多くの方が心配されるのは、電気がついていたら寝られないのではないか?
具合が悪いのであれば安静にするべきでは?ということです。
ですがそこはご安心を!
鳥さんは眠ければ電気がついていても眠れます。
ですが、食べなくては死んでしまいます。
夜間、食欲がないことに気がついても病院は開いていないことがほとんどです。
まず、一晩電気をつけて夜を過ごし翌日には病院へ行きましょう。
TSUBASAでも鳥さんの様子に異変を感じたらまず、保温と24時間照明を行なっています。
健康な鳥さんの継続的な夜更かしは体に悪いですが体調不良時は
優先するべきは食べることだとぜひ、覚えておいてください。
その他の緊急時の対策はとり村回覧板特別号をご確認ください!
★正解・・・〇
Q4痩せている鳥は一目でわかる。
☆ヒントと解説☆
鳥さんの肥満度合いや痩せ具合は、胸筋を見ることで判断ができます。
胸筋のつき方を数値化したものをBCS(ボディ コンディション スコア)またはキールスコアと言い、大まかに5段階、そこに数字に±をつけ、さらに細かく評価すると13階に分けられます。
(1、1+、2-、2、2+、3-…)
BCSの数字が大きくなるにつれて肥満と判断します。 (TSUBASAでは15段階で評価しています)
脂肪が付いていなくても筋肉がムキムキの状態は肥満になります。
BCSごとの胸筋の違いはこんな感じ⇩
BCS1
BCS2
BCS3
BCS4
BCS5
また、鳥種ごとに標準体重もありますが、鳥さんによって体格差もあることから、体重だけで痩せているか太っているかを判断することは一概には出来ません。
その子の体格に合った、適正体重を知りましょう。
下の写真は全てBCSの違う鳥さんです。見た目と肥満具合を見比べてみてください。
BCS1
BCS2
BCS3
BCS4
BCS5
★正解・・・✕