11/17(日)クイズラリーのヒント兼解説

Q1 鳥は病気を隠す生き物なので便を見ても具合の悪さはわからない。 

 

ヒントと解説

鳥は具合が悪くても元気なふりをします。それは、野生化で弱っていると最初に外敵に狙われてしまうからです。

この性質は家庭で暮らす鳥たちにも見られます。具体的に元気なふりというと

 

「活発に動く」(元気なフリ)

「よく食べているように見える」(ウソ食べ)等があります。

 

これに飼主さんが騙されてしまうと、体調不良の発見が遅れてしまいます。

ですが、鳥たちがどんなに「フリ」が上手でも実際には体調が悪いと食欲は低下しています。

当然、採食量が減れば排泄物は良いものがでなくなります。鳥自身よりも、うんちの方が実は正直かもしれません。

ぜひとも、便から得られる情報について意識を向けてみてください。

詳しくはとり村回覧板特別号4Pをご覧ください。

正解・・・✕


Q2 新しく鳥さんをお迎えしたら、最優先で先住鳥さんとの相性を確認する。 

 

ヒントと解説

病気の有無、感染の可能性の確認を優先してほしいです。 

動物病院で健康診断を行い、感染症の検査をすることをお勧めします。 

結果が出るまでには、長くても数週間です。 

感染症の可能性を考慮せず、相性確認を優先した場合病気ではなかった鳥さんを 

新たに病気にしてしまう可能性があります。 

特にお迎え直後の環境が変わった鳥さんは、ストレスを受け免疫が低下している可能性があります。 

健康診断をして感染症結果が出るまでの数週間の我慢が、健康を守ることにつながります。 

ぜひとも、新しい鳥さんのお迎えの際には検疫の考え方を取り入れてみてください! 

詳しくはとり村回覧板31号3,4Pをご確認ください! 

正解・・・✕


Q3 下記の鳥種は全てCITESに指定されている。 

 タイハクオウム/コキサカオウム/文鳥/シロハラインコ/オオバタン

 

ヒントと解説

CITES(サイテス)とは? 

絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約で、 

野生下で絶滅のおそれのある野生動植物の国際的な取引を規制することで、密漁や乱獲を防ぎ、種を守るためにあります。 

アメリカ合衆国ワシントンD.Cで選定されたことからワシントン条約とも呼びます。 

CITESでは、絶滅の危険性が高い動植物種を附属書Ⅰ、附属書Ⅱ、附属書Ⅲと3段階で区別しています。 

(CITES1類、2類…と言うこともあります) 

数字が小さくなるほど絶滅する可能性が高い動植物種となり、規制がより厳しくなります。 

2〜3年にごとに開催される締約国会議で見直しが行われ、協議・改正されるため、個体数が減少しているという報告があがると附属書Ⅱから附属書Ⅰなど、格上げされることもあります。 

最近では2019年にヨウムが附属書Ⅱから附属書Ⅰへと格上げされました。 

 

現在、コザクラインコ、セキセイインコ、オカメインコ、ワカケホンセイインコ以外のインコ・オウム類は全て附属書Ⅰか附属書Ⅱに該当していますが、附属書Ⅲに該当する種はいません。 

フィンチのメジャーなところでは、文鳥が附属書Ⅱに該当しています。 

また、このCITESで附属書Ⅰに該当する種は、日本国内の法律である、種の保存法により国際希少動植物種(国際希少種)に指定されます。 

正解・・・〇


Q4クリッピング(羽切り)をしておくことで、100%迷子を防ぐことができる。

ヒントと解説

羽を切っていても、風に乗ることで遠くまで移動できる場合があります。

また、飛ぶではなく跳ぶで一定の移動ができる大型鳥は多いです。

脱走を心配するあまり、羽を切ることを検討される方もいるでしょう。

羽切り(クリッピング)にはメリットもありますがデメリットもあります。

 

確かに、自由に飛べなくなりますがその代わりに危険を察知して逃走することもできなくなります。

踏んでしまう可能性や飛べないストレスから毛引きになることもあります。

飛ぶことを制限すること以上に、生活の中でどんな危険があるか家族みんなで脱走について話し合うことをお勧めします。

 

🐣ながら放鳥(意識が鳥から逸れた長時間の放鳥)

🐣家族間の窓やベランダの開け閉めの意識差

🐣間取り上、脱走しやすい場所はないか

🐣ケージの劣化やトレー部分が外れて逃げる可能性はないか

こうしたことを今一度考えてみましょう。

 

そしてもう一つ。

「人の気をつける」という意識に頼るのは限界があるといことも お伝えしなくてはいけません。

人は24時間365日鳥の動きを気にしながら生活するのは難しいです。

TSUBASAでは、窓は物理的に開閉不可能なように固定しています。

施設の扉は二重扉にしてあり絶対に、外とつながることがないようにしています。

このように意識ではなく仕組みに目を向けるのもよいことだと思います。

家庭で工事をして玄関を二重にすることは難しいですが、猫用品などでは大きなゲートを玄関につけることで

二重扉を作るグッズが販売されています。 窓を開閉できないように固定する道具もあります。

ご家庭でも仕組みに頼る方法はないか、こちらも一度ご検討いただくといいのかもしれません。

〈飛び出し防止ペットガード〉

鳥たちが飛んだ状態で潜り抜けるのは

難しい細さです。歩いて抜けてしまうことはあっても

とっさに家族を追って玄関から飛び出すことは

防げるかもしれません。


正解・・・✕